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久しぶりのレッスン
いくらレッスンに行っても、自分の技術も変わらないなら
言われることも変わらない。
その悪いところが分かっているけれど、解決するにはどうすればいいのでしょうと問えば、
「死ぬほど練習しないと身に付かない。」

練習をしていなかったのなら、練習しようと思うだろう。
しかし散々やった挙句のレッスンでそう言われるものだから、
出口の見えない迷宮に入り込んでしまったように感じる。
「練習はしてるけど出来るようにならないんだよ。」
そう思ってチェロが嫌になったこともあった。
レッスンもそんな調子なら、行っても仕方がないと思い中断。
練習もろくにしない時期が続いた。

毒づいたり、睨みつけたり、無視したり。
そしてしばらく距離を置いてみると、それが自然と恋しくなってくる。
そうして再び弾いてみると、あんなにかちんとくるばかりだった
先生の言葉に、ただただ深く頷くばかりになっていた。
要するに、そんなに簡単にできるようになることじゃないってこと。
道は遠いよ、それでもやるかい。
そんなふうに聞こえるようになってきた。
苦しいなら、それを苦しみ抜くしかないって時がある。
そしてそれを超えることでしか、見えてこないことがある。
楽器の練習って、きっとその繰り返し。

知らず知らずに焦っていた自分に気づき、それを制するような気持ちで練習再開。
レッスンで受け身になりがちだったのを、
具体的にこうしたときのこれを直したい、と積極的に訴える。
本当に全部、できることは試したのか。
前に言われたこと、ネットで得られる情報で改善できはしないか。
もうすべてがいや、みたいな状態からふるいにかけるように、
丁寧にこれができないのはこれのせいだと思う。
自分はこういう練習法を試しているがどうか。
とにかくここだけは何としても克服したい、そのためにはどうすればよいのか。
練習再開後、弾いていたのは音階と運弓ばかり。
課題が進まないから何だ、自分の出したい音を出せるようになることが先決なのだ。
そうやって先生の前で今出来ることをやってみて、
出来ないところに対して質問、教えを請う。
結果久しくなかったほど、実りのあるレッスンが出来た。


<音色>
弓を使い過ぎ。
高い弦と低い弦、また弓が指版寄りか駒よりか、で
使う弓の長さを変えること。

力を抜いて重みを乗せる。
弓を弦にこすりつけるのではなく、弓を弦の上に置いて、
後は力を抜いて弓を動かせば音は必ず出る。
「力抜いて、体重乗せて、はいっ」と先生に掛け声をかけていただくだけで、
「なるほど」となるくらい弦が振動した。


<発音>
低い弦の発音が遅いのは当然。
オーケストラでは一緒に第一音を出す場合、
ヴァイオリンよりチェロが、チェロよりコントラバスが、
少しだけ早く弓を動かし始めましょうと打ち合わせるのだそうだ。
そういうことなら早く弓を動かし始めればいいわけだ、
それが言うほど簡単ではないのだけれど。


<左手>
弓が移弦をすれば楽器に対する角度が変わるように、
押さえる指から出る力の矢印の角度も弦間で変える。

無理に1の指から4の指を押さえようとしてこわばってしまうくらいなら、
1つのポジションの中でも手全体の位置を移動させて手のいい形を保つ。

指の弦に触れる部分は先のところとは限らず、
できるだけ広いところ、肉のあるところを使う。
そうすると指が寝かし気味になり、他の弦に触れそうになる。
その辺りの加減を覚えるには15年かかる、とは先生の話。


<全体>
「手だけで弾いている」と言われて、ああもっと腕とか肩とかから
動かすってことですねと思ったら違った。
もっと体全体を使うのだそう。

右手と左手、どちらにも出てきた「重さをかける」「体重を乗せる」というのは
あながち例えというわけでもないようで。
右手で弓を動かすにしても、力は入れない分腕の重みをそのまま弓にかける。
C線などはそれでも足りないから、左足で楽器を裏から押す。
左手で押さえるにしても体重が乗りづらいのだから、
椅子から立ち上がるくらいのつもりでかける。
これを余計な力を入れずに出来るようにするのだ。
またしばらくは、音階と運弓ばかり練習していることになりそうだ。






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テーマ:チェロ - ジャンル:音楽

チェロレッスン | 00:20:58 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
体全体を使う!
うん、そうなんでやすよねぇ。
でも、指が ちゃんとはっきりと動く事が出来る。

或る時、はたと どちらかの動きを体験する。
もの凄く新鮮で もの凄く楽しい。
でも、暫くすると そういう新鮮さと言うか、達成感が 麻痺していく。
また、元に戻った様な気すらする…

新鮮な感覚の時は 自分はもの凄く満足してるんやけど、ひょっとすると もの凄くバランス失調してるのかもしれへんなぁ?!
そういう動きが 自分の中で当たり前になっていくと 不安が鎌首をもたげるんやろか?!

そうやって 少しずつ 変化していってるんやろなぁ。
バランス…それは 全てやないのは わかるけど、バランスが 上手く取れた時…
それはもの凄く遠くにある到達点の最初なんかもしれへんなぁ?!

ほんま、最近 指がもつれるのやねん。小生はピアノ弾きやから 弦とは大分様相が違うのやもしれんけどね。わかりにくいかもしれへんなぁ。同じなのは 音の響きなんやろねぇ?!
ま、それはそれとして 現状は きっと 駄目な部分が 視線に入る様になったんやろね。
これを 進歩として 自分の頭をナゼナゼしてあげる事も必要なんやろねぇ?!
そいでもって 新たな部分へと もだえ苦しみの旅が 再び…あはは!
なにやら ドンキ・ホーテみたいやねぇ♪  ええねん…
2008-09-25 木 01:41:09 | URL | bamaman [編集]
bamamanさん
ありますよね、「これかー」って瞬間。
でもそこへ到達できた理由がはっきりしなくて、
もう一度あの感覚を、って思っているうちにどんどん薄れていく。
あの鳥肌の立つような感じをね、
経験したくて続けている部分ってあります。

バランスのとり方も人それぞれありますね。
ひたすらに安定に向かっていくのと、
この一点以外だったら崩れてしまうというぎりぎりのところで保っているのと。

私の目指しているのは完全に音色です。
私にとって音楽での表現と言うのは、
この世界に存在するありとあらゆるものの
つながりに関わることで、
そこへ行くには、必要な音があるのです。

進歩というと最近は、ずっと気になっていたことが
できた、今この瞬間にできるようになった、というのはなく、
あれ、そう言えばいつの間にか気にならなくなった、というのがほとんどです。
だからたまに弾いている姿を録画して、いろいろと進歩している部分を見つけて
自己満足の材料にしていますよ。
2008-09-28 日 00:14:27 | URL | こた [編集]
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